2026年7月26日 (日)
アスエネ135億円・RevComm33.5億円の資金調達に、Anthropicが企業AI成長率で首位。
見出し一覧
- 01企業向けAIツール成長率トップはAnthropic、アカウント数はMicrosoft 365が最多 — Oktaが2万社超のデータで調査
- 02アスエネ、シリーズDで135億円調達 — BlackRock系ファンドがリード、英Secaroを最大60億円で買収
- 03RevComm、シリーズBで33.5億円調達 — MiiTelを軸に累計86億円、AIエージェント実装へ
- 04Waymo、Uberとの提携解消を検討 — 2028年から自社アプリで独立運行、Uber株は4.3%下落
- 05フィジカルAI開発Conference 2026、7月31日にコングレスクエア羽田で開催 — 日産・MODE等20社超が登壇
- 06「AI時代にマーケティング部門がボトルネックになる理由」 — DHBRがエージェント型組織への転換を提示
- 07理研、超新星「SN 2023uqf」がペバトロン候補と発表 — 24億光年先の爆発が442TeVニュートリノ源
- 0810年ぶりの「マリメッコ展 模様のちから」、京都文化博物館で9月6日まで開催 — 全国7会場を巡回
IT就活ニュース 5件
企業向けAIツール成長率トップはAnthropic、アカウント数はMicrosoft 365が最多 — Oktaが2万社超のデータで調査
Publickeyが2026年7月21日、IDaaS大手Oktaが2万社以上の匿名SSOログを分析した「Okta Enterprise AI Index」を報じた。過去4年(2022年6月〜2026年6月)の企業アカウント成長率はAnthropicが首位で、Anthropicを100とするとOpenAIは66.9、Google Workspaceは59.8。一方、既存アカウント数ではMicrosoft 365が最多で、Anthropicの契約数はMicrosoft 365の半分未満に留まる。さらに約57%の企業が2つ以上のAIプラットフォームを同時利用しており、単一ベンダー集約を避ける「適材適所」型のマルチAI運用が広がっている。企業AI採用は「オートコンプリート→チャット→エージェント」の3段階に進化中で、AIネイティブ勢と既存SaaSの二重成長が続く構図となった。
アスエネ、シリーズDで135億円調達 — BlackRock系ファンドがリード、英Secaroを最大60億円で買収
アスエネが2026年7月23日、シリーズDラウンドで総額135億円の資金調達を発表した。リード投資家は米BlackRockとシンガポール政府系Temasekの合弁ファンド「Decarbonization Partners」で、日本のスタートアップへの出資は初。セカンダリー分を除いた新規調達98億円のうち8割超をM&Aに充てる方針で、同日、英サプライチェーンCO2可視化企業Secaroの運営会社を最大60億円で買収したことも公表した。同社のCO2排出量算定SaaSは日本発の脱炭素インフラとして海外展開を加速するフェーズに入っており、資金と買収でグローバル拠点を一気に押さえる動きとなる。「AI×脱炭素」がSaaS高成長の主要テーマに浮上した形。
RevComm、シリーズBで33.5億円調達 — MiiTelを軸に累計86億円、AIエージェント実装へ
音声解析AI「MiiTel Phone」「MiiTel Meetings」を提供するRevCommが2026年7月22日、シリーズBラウンドのファーストクローズで総額33.5億円(株式・デット合算)の資金調達を実施したと発表した。リードはグローバル・ブレインとSMBCの共同ファンド「SMBC-GB Growth 1号」で、WiL、KDDI Open Innovation Fund 3、Salesforce Ventures、福岡銀行等が参加。累計調達額は約86億円に達した。資金は音声AIをビジネスインフラ化する基盤強化、MiiTel/MiiTel Synapseの開発・営業体制拡張、AIエージェント実装、海外展開と組織開発に充てる。国内SaaS勢が「AI×既存業務」で二桁億円ラウンドを積み上げる典型例。
Waymo、Uberとの提携解消を検討 — 2028年から自社アプリで独立運行、Uber株は4.3%下落
GIGAZINEが2026年7月25日、Alphabet傘下Waymoが2023年10月から続くUberとのロボタクシー提携を解消する方向で検討していると報じた。両社はUberアプリ経由でフェニックス・オースティン・アトランタの3都市で自動運転タクシーを提供していたが、フェニックス契約は2026年5月に非更新で終了。残る2都市の契約は2028年5月まで有効で、Waymoは2028年1月から自社アプリでのサービスを開始するとUberに通知した。報道でUber株は4.3%下落、2026年年初来で約20%安。Waymoは既に8以上の都市で独立運行しており、Uberは他の自動運転ベンダーとの提携模索に切り替える。「配車プラットフォームがAV事業者に取って代わられるのか」という古い議論が実データで問われ始めた局面。
フィジカルAI開発Conference 2026、7月31日にコングレスクエア羽田で開催 — 日産・MODE等20社超が登壇
ファインディが主催する「フィジカルAI開発Conference 2026 ー ソフトウェアで変わるハードウェアの開発現場」が2026年7月31日(金)9:15〜19:00、東京・羽田空港近くのコングレスクエア羽田で開催される(参加無料、オフライン)。日産自動車、MODE、SpaceData等20社超のロボティクス・IoT・ハードウェア企業が、生成AI時代のフィジカル領域における開発現場の実知見を共有する。ファインディの事前調査ではフィジカルAIのビジネスインパクトに「約6割が期待」する一方「約4割は判断保留」とのギャップも示された。Web系エンジニア志望者にとってもAIの適用範囲がクラウド外へ広がる実装のリアルを見る好機。
思考力を育てる 1件
AI時代こそ、自分の思考力を鍛えるニュース。技術ニュースだけ追っていても本質的な力はつきません。思考法・ビジネス書・心理学・認知科学からの洞察を取り上げます。
「AI時代にマーケティング部門がボトルネックになる理由」 — DHBRがエージェント型組織への転換を提示
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューが2026年7月26日、ミシェル・テイト、ジョン・ウィンザー、ウィル・フェルナンデスによる論考「AI時代にマーケティング部門がボトルネックになる理由」を掲載した。エンジニアリング側がAIで商品開発を加速させる一方、逐次プロセスとサイロ化を抱える従来型マーケティング組織が事業のボトルネックになりつつあると指摘。解決策は「ツールの導入」ではなく「組織構造の再設計」で、人間は戦略と判断に、AIは実行と調整に専念する「エージェント型マーケティング組織」への転換が要る、と提示する。中核となるのは機械可読な「ブランドコード」ナレッジベースで、人間とAIが同じ地平で協働するための共有基盤となる。問題設定を「AIツール導入」から「組織の再アーキテクチャ」へと引き上げる思考の型が学べる論考。
視野を広げる 2件
視野を広げるためのニュース。IT就活生は技術に偏りがちなので、ここではあえてIT以外の話題も入れています。
理研、超新星「SN 2023uqf」がペバトロン候補と発表 — 24億光年先の爆発が442TeVニュートリノ源
理化学研究所などの国際共同研究グループが2026年7月21日、2023年10月に発見されたIbn型超新星「SN 2023uqf」が、南極のニュートリノ観測装置IceCubeで検出された高エネルギーニュートリノ事象「IC-231004A」(推定エネルギー約442TeV)の発生源となり得ることを理論的に示したと発表した。可視光観測から推定された爆発環境が、PeV(1000兆電子ボルト)級粒子加速の条件を満たすことが判明。SN 2023uqfは地球から約24億光年先にあり、世界最大の加速器LHCの約140倍のエネルギースケールで陽子を加速する「ペバトロン(PeVatron)」候補としては最有力クラス。成果は The Astrophysical Journal Letters 2026年7月8日付オンライン版に掲載された。可視光×ニュートリノの多波長天文学が高エネルギー宇宙線起源に迫るマイルストーン。
10年ぶりの「マリメッコ展 模様のちから」、京都文化博物館で9月6日まで開催 — 全国7会場を巡回
フィンランドを代表するデザインブランド「マリメッコ」の国内10年ぶりとなる大型展覧会「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking − Beauty, Dream, Love」が、2026年7月4日〜9月6日に京都文化博物館(4階・3階展示室)で開催中。開室10:00〜18:00、金曜は19:30まで。マリメッコ社とヘルシンキ建築&デザイン・ミュージアムの協力で、代表的なテキスタイル原画やドローイングを軸に「Beauty(美)/Dream(夢)/Love(愛)」の3章構成で展開する。京都を皮切りに、東京都庭園美術館(2026年10月3日〜12月20日)、広島のひろしま美術館(2027年1月〜3月予定)、北九州・富山・名古屋・長崎の全国7会場を巡回予定。ITニュースだけ追いがちな眼にデザイン言語の一次情報を入れる余白として。